いちにちの世界の彩度と透明度と妙蓮寺虫干し展
STATEMENT
2020年以降、始めてとなる行動制限の無い夏が訪れ、海開きや花火大会などが開催されました。ひさびさに、季節を満喫できた2022年。
桜も、海や新緑も、また紅葉も、お祭りも、世界を構成している自然や、社会活動がありがたいものに感じることができたのではないでしょうか。
2020年以前は普通に享受できていた世界のありがたさ。そんな尊い感覚をいちにちの時間の経過の中から視覚的に思索してみたいと思い、今回の展覧会を開催します。
ガラスを使った、世界にひとつの生活工芸作品、色彩豊かに世界を描いた作品。それらを自然光と無数の鏡をつかって、1日の時間の経過とともに変化する空間の中で鑑賞していただきます。世界の鑑賞には時間が関与している。一見、止まっているように見える絵画の作品にも時間というものが干渉していき、そこにあらたな彩りと光がうまれます。
それは行動制限が解かれ、鮮やかな世界を享受できた2022年の日本のように、豊かな感情をそれぞれの内面に再構成してくれるかもしれません。
OUTLINE
event date | 11月19日(土) – 12月4日(日) 10:00 – 16:00(最終受付) 800円(小学生以下・障害者手帳無料) |
days closed | 11月30日(通常は水曜日休) |
contact | 050-6870-8794 |
ARTIST
本阿弥匠
GLASS FISH
ガラス工芸作家
十七代目本阿弥。南房総に工房を構える「GLASS FISH」の代表でガラス工芸作家。祖父は直系の十五代本阿弥。自身のルーツともなる稀代のマルチクリエーターの考えを踏襲し、日本の自然や文化を尊重しながら、素材となるガラスと向き合っている。
WORK
記械
私にとって吹きガラスとは、自分の体内に蓄えた気(記憶)を金属のパイプを通して1000度以上に熱せられたガラスに吹き入れて形をつくる。記憶の断片は冷え固まって形となる。いうなれば、記憶の交換である。
「記械」とはいわば記憶を蓄えている想像上の装置。そのような装置が自己の内面に存在していたらきっとこんな風かもしれない。今もなお、「記械」は私の中で広がり続けていく。
境界線 border line
見えない境界線は誰もが持っている。まるで水面下に潜んでいるかの様に。
円 掛花入
OTO 音
山と積まれた器は日々の言葉、記憶の断片。
GROUP
天才アートKYOTO
天才アートKYOTO
絵画
天才アートKYOTO – NPO法人 障碍者芸術推進研究機構は、障碍のある人の芸術創作活動を推進・支援・プロデュースをすることを目的として2011年に設立。アトリエで創作された作品の収蔵と数多くの展覧会を開催するとともに、アーカイブ画像活用事業のデザイン活用などを通じて、その成果を世に公開し、広く世界の芸術の発展にも寄与することを目的に活動。
ARTIST / WORKS
いしいこうた
高橋 美佳
ゲシュタルト崩壊フラグ
SPECIAL EVENT
虫干し展 12月3日(土)、12月4日(日)
妙蓮寺の寺宝が本堂に出揃います。普段は見ることができない寺宝の数々をご覧ください。
PUBLIC RERATIONS
ACCESS
exhibition | いちにちの世界の彩度と透明度妙蓮寺特別拝観 2022秋 まるごと美術館 |
organizer | 大本山 妙蓮寺 まるごと美術館実行委員会 天才アートKYOTO |
curator | 中川 直幸(KOTOKURAS Inc. / まるごと美術館実行委員会 / NPO ANEWALGallery) |
cordinate | 中川 直幸(KOTOKURAS Inc. / まるごと美術館実行委員会 / NPO ANEWALGallery) |
manage | Room488 ムクヨミドリ Tradi inc. 山科旅感 KOTOKURAS Inc. NPO ANEWALGallery |
photo courtesy | Mariko Yasukuni |
design | 中川 直幸(KOTOKUTRAS Inc.) |
setup support | 安村さとみ(森の魚) |