まるごと美術館2021年秋 妙蓮寺特別拝観企画 「2020年の変容した祭と失われた季節」展の特別サイトです。

statement

2020年から続いているコロナウイルスによる社会の変容は、まるごと美術館の会場となっているお寺や神社にも影響を及ぼしています。法要への参列がなくなったり、例祭で神輿を担いで町を練り歩く姿が見えなくなるなど。
そこには儀式、祭りというものの意味だけが残り、見知らぬ隣人と楽しさを共有する、地域コミュニティの新たな魅力に気づく、などの副機能が失われたように感じます。

副機能のひとつに、季節を情緒的に捉える、ということが挙げられると思います。「祇園祭が終わったら梅雨が明ける」「送り火が終わったら夏の終わりがもうすぐ」などはその例です。季節の変わり目や訪れを知らせる副機能としての祭りは、メディアで手に入れる気温などの正確なデータに基づく季節感ではなく、感覚の暦として情緒と結びつき、季節と共に暮らしを営んでいた日本人の美意識の醸成にも作用していたと思うのです。
本展では、副機能としての祭と、儀式の象徴としてのパフォーマンスに注目し、季節が描かれた「四季の襖絵」と表現芸術のコラボを通して、四季を情緒的に受容する日本人の美意識のあり方を思索します。
中川 直幸(キュレーター)

contents

  1. バレエ×舞踏 (11/23)
  2. お寺×焚き火 (11/27)
  3. いけばな×花文字 (11/28)
  4. 朗読×音楽×お香 (12/4)
  5. 地域×編集 (12/5)
  6. 会場案内

DAY1

バレエ×舞踏 at 妙蓮寺「四季の妙」

【パフォーマー】
稲尾 光子(バレエ振付)
桂 勘(舞踏)
重倉 恵子(バレエ)
西岡 美和(バレエ)
杜 昱枋(舞踏)
楢原 季里子(バレエ)
中路 衿佳(バレエ)
二万 智穏(バレエ)
クリストファー・フライマン (作曲家 / サウンドアート / トランペット)
ウィリアム・プランクル(チェロ)

詳細

京都の本門法華宗の大本山 妙蓮寺にて開催されるパフォーマンスの展覧会。
1日目はバレエと舞踏のコラボレーションです。
妙蓮寺に常設されている文化資産「四季の襖絵」の前でパフォーマンスを行います。

季節を巡る舞、『四季の妙』。妙蓮寺の鐘楼にまつわる物語から着想したオリジナルストーリーの『筆屋の娘』をバレエと舞踏のパフォーマーが身体の美しさで表現します。

開催日2021年11月23日(火・祝)
①公演16:30スタート(16:00オープン)
②公演18:15スタート(17:45オープン)
実会場拝観料金2300円※要事前購入。入場者30名限定
この日だけの特別な夜間拝観も楽しめます
チケット購入①16:00~
https://myoren-day1.peatix.com/
②17:30~
https://myoren-day1-b.peatix.com/

19:00より「バレエと舞踏の楽屋トーク」

https://youtu.be/l0Hs-FIAMuU

バレエと舞踏の世界を楽しみながら理解していきます。 視聴者はパフォーマンス後のアーティストの楽屋に遊びにきた感覚で鑑賞ください。


DAY2

「何もない時間」

【共同実験・企画者】

昌子 久晃( a t T empl e / 久柳)
橋本 由嗣( 焚き火L ab )

【コラボレイター】

高垣 徹(エンジニア / アーティスト)
株式会社 山田松香木堂(お香)

詳細

お寺の本来の機能を再度見つめ直す [at Temple] と、まちなかでの焚き 火の可能性を思索する[ 焚き火 Lab] の共同ワークショップ。

脳内情報を整理して、気分をリフレッ シュするには、ぼうっとする時間が必 要だそう。焚き火は、まさにうってつけ で、キャンプで焚き火が流行っている のも、ぼうっとしてリフレッシュできる からかもしれません。 ただ、都市空間では焚き火ができな いので、代替として「ろうそくの灯」と 「お香の煙」、「宇宙線の灯り」と「幻想 的な石庭」を用意します。 とにかくぼうっとして、時には隣の人 としゃべりながら、好きに空間を過ご してください。 19 時より各プロジェクトの代表によ るトークセッションがあります。(自由 参加)

【概要】

開催日2021年11月27日(土)
開場17:30 随時実験にご参加ください。幻想的なお寺の空間での社会実装実験です
トークスタート19:00
実会場拝観料金800円※要事前購入可能、人数制限を行う場合がります。事前購入者優先。
この日だけの特別な夜間拝観も楽しめます
チケット購入https://myoren-day2.peatix.com/

DAY3

「いけばな×花文字 / flower symphony」

【パフォーマー】

石川 利佳甫(嵯峨御流総司所教授)
楊 海峰(金属立体造形/花文字作家)

【サウンド】

APA In honor of Luigi Russolo

詳細

京都の本門法華宗の大本山 妙蓮寺にて開催されるパフォーマンスの展覧会。
3日目はいけばなと花文字のコラボレーションです。
妙蓮寺に常設されている文化資産「四季の襖絵」の前でパフォーマンスを行います。

日本の伝統芸術「いけばな」と中国の伝統芸術「花文字」のコラボパフォーマンス。 ふたつの伝統芸術と文化を、「思い」を融合できるか、という問いをキーワードに、視覚と聴覚によるオーバーラップを試みます。 いけばなのパフォーマンスでは、参加者も作品の一部を構成する参加型の作品を制作します。

いけばなのパフォーマンスに参加される場合は17:30 から18:00 の間にご来場ください。

季節の花が描かれた四季の襖絵を背景に「花」を使ったふたつの伝統芸術文化が交差する瞬間にお立ち合いください。

【概要】

開催日2021年11月28日(日)
開場17:30 ※いけばなの作品制作に参加される場合は18:00までに入場ください。
スタート18:20
実会場拝観料金2000円
※要事前購入。入場者30名限定
この日だけの特別な夜間拝観も楽しめます
チケット購入https://myoren-day3.peatix.com/

19:00より「いけばな×花文字」の楽屋トークをお楽しみください。

https://youtu.be/cc2Z9RDqiCo

いけばなと花文字の世界を楽しみながら理解していきます。 視聴者はパフォーマンス後のアーティストの楽屋に遊びにきた感覚で鑑賞ください。


DAY4

朗読×音楽×お香「白影(ハクエイ)」

【パフォーマー】
佐野 真希子(朗読家 / グラスマーケッツ)
池田 久輝( 脚本 / 小説家 / グラスマーケッツ)
トタニ ハジメ(ベース)

【コラボレイター】

高垣 徹(エンジニア / アーティスト)
株式会社 山田松香木堂(お香)

詳細

京都の本門法華宗の大本山 妙蓮寺にて開催されるパフォーマンスの展覧会。
4日目はい朗読と音楽とお香のコラボレーションです。
妙蓮寺に常設されている文化資産「四季の襖絵」の前でパフォーマンスを行います。

声と音の融合をコンセプトに、京都で結成された朗読ユニット グラスマーケッツ。
その代表を務める佐野真希子による朗読をお楽しみください。物語は、小説家である池田久輝(第5回角川春樹小説賞受賞作家)のオリジナル書き下ろし短編。
アンビエントなフレットレスベースの音色が響く中、すっと立ちのぼってい くお香の香り。「声と音と香」が漂い、共鳴しあった空間に生まれる一つの幻――そんな朗読の世界に迷い込んでください

【概要】

開催日2021年12月4日(土)
開場17:30
スタートまで幻想的な夜間拝観をお楽しみください
スタート18:15
実会場拝観料金2000円
※要事前購入。入場者30名限定
この日だけの特別な夜間拝観も楽しめます
チケット購入https://myoren-day4.peatix.com/

19:00より
「朗読×音楽の楽屋トーク」

https://youtu.be/JdCrlFbe3s4

朗読×音楽の世界を楽しみながら理解していきます。
視聴者はパフォーマンス後のアーティストの楽屋に遊びにきた感覚で鑑賞ください。


DAY5

「地域資源との付き合い方」

京都の本門法華宗の大本山 妙蓮寺にて開催されるパフォーマンスの展覧会。

5日目はこの日だけに演出された幻想的なお寺の空間を楽しんでいただきながら、地域の文化資源との付き合い方について、まるごと美術館の運営メンバーとゲストの意見交換トークイベントを行います。

幻想的にライトダウンされた石庭、ろうそくとお香、宇宙線の微かな揺らぎが幻想的に演出するお寺の空間をお楽しみください。19 時からは、地域のお寺や神社と協力し、文化財と共演する展覧会を開催しているまるごと美術館運営メンバーと、1995 年から町家の活用などを行なってきた地域活動の先輩にあたる現・町家倶楽部ネットワーク代表の佐野充照氏、京都に存在する地域文化資源の活用可能性をアカデミックな視点から探る編集者後藤繁雄氏とのトークイベントを行います。 地域の文化資源の可能性を探る2021 年のまるごと美術館のクロージングトークです。

【概要】

開催日2021年12月5日(火)
開場17:30
スタートまで幻想的な夜間拝観をお楽しみください
トークスタート19:00
実会場拝観料金800円※要事前購入可能、人数制限を行う場合がります。事前購入者優先。
この日だけの特別な夜間拝観も楽しめます
チケット購入https://myoren-day5.peatix.com/

【トークゲスト】

後藤 繁雄( 編集者 / 京都芸術大学教授)
佐野 充照( 町家倶楽部ネットワーク代表)
and まるごと美術館メンバー

【ゲストコーディネーター】

琴浦 香代子(後藤繁雄のコーディネート)


access

京都市上京区妙連寺前町875 大本山 妙蓮寺
京都市バス 9番「堀川寺之内」より徒歩約2分
京都市営地下鉄 「今出川駅」 より徒歩約16分

exhibition2020年の変容した祭と失われた季節 展まるごと美術館2021秋 妙蓮寺特別拝観企画
organizer大本山 妙蓮寺
まるごと美術館実行委員会
nishijin+
curator中川 直幸(KOTOKURAS / NPO ANEWALGallery)
manageRoom488
ムクヨミドリ
Tradi inc.
山科旅感
KOTOKURAS
NPO ANEWAL Gallery
public relations supportTradi inc.
山科旅感
KOTOKURAS
株式会社 山田松香木店
design中川 直幸
streaming supportムクヨミドリ
Tradi inc.
山科旅感
KOTOKURAS
森島 善則
ウエノ アキヒト
琴浦 香代子
Mariko Yasukuni
collaborator高垣 徹(エンジニア / アーティスト)

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