クライアント
現代美術製作所 / 三田村光土里(素材動画)
サービス
フライヤー / 動画素材撮影 / のれん
リリース
2025年5月
リンク
https://seisakusyo.exblog.jp/34503993/
Design
中川 直幸
Video Footage
中川 直幸
BGM
中川 直幸

2025年春、KG+2025 と連動して開催された「三田村光土里のしごと – Weaving Everyday–」展(現代美術製作所/京都・上京区)。西陣の元織物工房だった長屋を舞台に、三田村光土里さんは、西陣の日常から拾い集めたイメージと、場所に潜む記憶の断片を織り交ぜたインスタレーションを展開しました。制作にあたっては、京都に1か月滞在し、リサーチと制作を重ねる手仕事のような空間づくりに挑まれました。

また会期中には、アーティスト自身による「Art & Breakfast」、アーティストトーク、「スナック現美」といった交流の場も設けられ、多彩な出会いと発見が訪れた展覧会でした(2025年4月12日〜5月11日、入場無料/一部イベント有料)。

フライヤー

フライヤーは、KG+の爽やかなイメージを表現するため、アクセントに黄色を使用しました。これは、現代美術製作所ディレクター・曽我氏からの「KG+らしい軽やかさを紙面にも反映してほしい」との要望を受けたものです。また、三田村光土里さんの作品は、写真をブリコラージュ的に組み合わせた立体的な表現が特徴であり、フライヤーにもその要素を取り入れることで、作品の世界観とビジュアルデザインが呼応するよう工夫しています。素材はマットな質感ながら印刷部分にツヤが出るサテン金藤を使用しました。

アーカイブ用の動画素材撮影

アーカイブ用に撮影した映像素材では、三田村さんからのご要望もあり、スライダーを多用してダイナミックな視点の変化を意識しています。作品そのものの記録にとどまらず、光と影が織りなす繊細な空間の質感や、時間の流れとともに立ち現れる風景の一瞬を切り取ることを目指し、丁寧に撮影を行いました。動画で使用しているBGMは当社が制作しています。撮影にはBlackmagic PocketCinema Camera 6K Proを使用しております。4K画質で撮影。

のれん

オープンしていることしていることがひと目でわかるように「のれん」を制作。会期中にディレクターの曽我さんとオープンしているかどうかわからないかも、という何気ない会話から制作。風でひらひらとゆれる軽い素材を採用しています。

展示風景

織物の製作所として使われていた空間に、織機を想起させるインスタレーションが配置されており、場所の歴史と作品が呼応する構成に深い感銘を受けました。空間固有の記憶に寄り添いながら作品が展開されており、非常に完成度の高い展示でした。

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