
悪を薙ぎ倒す不動明王を祀り、必勝祈願や安全祈願で名を馳せるこの寺では、山伏が焚き上げる「護摩行」がひときわ人々を惹きつけます。燃え上がる炎、響き渡る法螺貝の音──その迫力は、観客を集めるほどの人気です。
今回の催しでは、この山伏の里ならではの護摩行を中心に、寺が創建された江戸の景色を再現。平穏に過ごせた一年への感謝を込めた祝祭が繰り広げられました。山伏が酒を振る舞う夜の酒場、染師や提灯職人による実演販売、竹職人が手がけるアート作品の展示──灯りに包まれた境内は、まるで時が巻き戻ったかのような情景で彩られます。

イベントを終えて
3日間でおよそ300名が来場。特別なライトアップに焚き火、山伏のBAR、伝統工芸のワークショップ、迫力の護摩行、そして山伏問答と、多彩な演目に歓声が上がりました。ホテルとの連携により、海外からの姿も多く見られたのは嬉しい驚き。地域で新しい風を起こす場に立ち会えたことが、何よりの喜びです。





